DeNA初CS進出のキーマン 快進撃を支えたのは新人捕手と5年目外野手!?

「桑原が1番で定着できたのがすごく大きかった」

 今季のDeNAは、先発投手が開幕から56試合連続で5回もたずに降板しなかったが、「戸柱の力は間違いなく大きい」と野口氏は力を込める。「ピッチャー陣から『すごく安心感を与えてくれる』という話も聞きました。『投げていて安心感がある』と話していました」。シーズンを通して成長を続けてきた正捕手は、来季以降に向けても希望の光となる。

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DeNA・桑原将志【写真:編集部】

 一方で、打線は4番の筒香嘉智外野手がここまで43本塁打、108打点と2冠に向けてまっしぐら。打率はリーグトップの巨人・坂本が.347と飛び抜けている中、筒香も.326でリーグ3位と好成績だ。野口氏も「本格化しましたね」と話すが、昨年から「筒香には3割、40本塁打、100打点を打つ能力がある」と明言していた。圧巻の活躍ではあるものの、この成績は想定の範囲内。キーマンとなったのは他の選手だと見ている。

「梶谷や石川が調子が上がらずに苦しんでいる中で、こうやって3位を勝ち取ったのは本当に大きいですよね。倉本は是非、3割を打ってほしいです。怪我でいなくなっている選手がいながら、代わりに出ている選手が頑張ったというところかなと。前半戦は梶谷が怪我をしている中、乙坂も良かったですよね。ただ、桑原が1番で定着できたのがすごく大きかったと思います」

 打のキーマンとなったのは、不動のリードオフマンを務めるようになった桑原将志外野手だという。ここまで131試合に出場し、打率.278、11本塁打、49打点。プロ5年目でキャリア最高の成績を残している。さらに注目すべき数字は得点圏打率。桑原の.370は、筒香の.394、阪神・高山の.379に次ぐリーグ3位だ。

「倉本が7番にいたり、戸柱が塁に出たりして、ピッチャーが送って、桑原が打つ、というパターンが多かったですよね。イメージとしては、(元横浜の)波留(敏夫)さんにかぶるんですよ。波瑠さんも泥臭くて、意外とパンチもあった。バッテリーの戸柱の存在プラス、桑原が1番に定着したのが大きかったかなと思います」

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