亡き幼なじみの右腕に捧げる満塁弾 「残された家族のために打った」
急逝のマ軍エースと同郷のディアス、マイアミで通夜に参列
マーリンズのエース右腕ホセ・フェルナンデス(享年24歳)が現地時間25日にボート事故で急逝する悲劇に見舞われたが、右腕の幼なじみでマイアミでの通夜に駆けつけたカージナルスのアレドミス・ディアス内野手が故人に捧げる奇跡を起こした。マイアミから戻り、27日(日本時間28日)の本拠地レッズ戦で戦列に復帰したディアスは、自身キャリア初の満塁ホームランを放ち「残された家族のために打った」と涙を流した。球団公式サイトが伝えている。カージナルスは12-5で勝利し、プレーオフ進出に望みをつないだ。
亡きフェルナンデスとディアスは共にキューバのサンタクララ出身で、幼なじみの大親友だった。亡くなった日の朝、母からの電話で訃報を知ったというディアスはその日は試合に出場せず、球団の許可を受けて、マイアミにいる遺族に寄り添い、通夜に参列していたという。
故人の背番号16と記されたリストバンドをつけたディアスは、4回1死満塁のチャンスで相手先発スティーブンソンの4球目の94マイル(約151キロ)の速球をフルスイング。打球は右中間スタンドに豪快な満塁アーチとなって飛び込んだ。ダグアウトに戻った後ディアスは、ヘルメットを空に掲げ、フェルナンデスに祈った。