最大ゲーム差11.5 歴史的大逆転で栄冠に輝いた日本ハムの軌跡を辿る
いくつもの逆境乗り越えつかんだ栄冠
決して順風満帆なスタートとは言えなかったシーズン序盤から、球団新記録の15連勝。最後は福岡ソフトバンクとのデッドヒート制して4年ぶりとなるリーグ優勝を成し遂げた北海道日本ハム。6月24日の段階で最大11.5ゲーム差という位置からの猛追で大逆転優勝となった。しかし、そこに至るまでの道のりは大変険しいものであった。いくつもの壁を乗り越えてようやくたどり着いた日本ハムの今季のシーズンの戦いぶりを月ごとに振り返る。
【3・4月】
13勝15敗0分 月間勝率.464 順位3位
敵地・QVCマリンで迎えた3月25日の開幕戦は、終盤に追い上げを見せるも、初回にエース・大谷が失った3点が重くのしかかり敗戦。2016年のシーズン初戦は黒星発進となる。続く2戦目も黒星で連敗を喫するが、3月27日の3戦目に有原が8回無失点の好投。増井が3人で抑えて今季初セーブを挙げ、1-0で今季初勝利を挙げる。
札幌ドームでの本拠地開幕戦は、3月29日。5回に大谷の今季初本塁打が飛び出すなど、17安打13得点の猛攻。4万1138人の大観衆の前で圧勝劇を演じた。
4月1日は静岡で迎えた福岡ソフトバンクとの今季初対戦。初回に幸先良く3点を先制し、8回に追い付かれたものの、最終回に陽の右中間を破る殊勲打で今季初サヨナラ勝利。今季の対福岡ソフトバンクでの勝ち越し6は、この勝利がきっかけとなった。
3・4月は大きな連敗もなければ、大きな連勝もなく、13勝15敗。4月終了時の順位こそ3位だったものの、決して好スタートとは言えない2016シーズンの幕開けであった。