阪神高山、球団新人最多136安打 最終戦で長嶋氏に並ぶ14度目猛打賞なるか

澤村から投手強襲内野安打で新記録、金本監督も「そこが大事」と評価

 価値ある一打で新記録を達成した。阪神・高山俊外野手が30日の巨人戦(甲子園)で1安打を放ち、シーズン136安打として球団の新人最多安打記録を更新した。試合後は「本当に、そんなに、何て言っていいか分からないですが。甲子園でそういう数字をを打てたこと、厳しい展開で1本打てて良かったです」と感慨深い表情でコメントを残した。

 ドラマは0-1と1点ビハインドの9回裏に待っていた。守護神・澤村が簡単に1死を取り、迎えるのはここまで3打席無安打のドラフト1位・ルーキー高山。初球のフォークを捉えると、強烈な打球が右足を襲う強襲内野安打となった。高山の一打が反撃の合図となり、一挙4連打で同点に追いつくと、1死満塁から俊介の中犠飛でサヨナラ勝ちを収めた。

 黄金ルーキーの活躍もあり、チームは今季初の6連勝をマーク。金本監督も「そろそろ打つ頃かなと思っていた。3打席凡退して1本出た、そこが大事。1アウトからランナーが出れば勝ちにつながる」と評価した。

 激動のシーズンも残り1試合。高山が最後に挑むのは新人猛打賞記録。1958年の長嶋(巨人)がマークした14回まであと「1」に迫っている。本拠地で迎えるラストゲームに向け「正直、今日3本打ちたかった。けど、明日で最後。1年間、応援してくれたファンの前で打てるように、チームが勝てるようにしたい」と力を込めた。最高の形でルーキーイヤーを締めくくるつもりだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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