田中将大、今季は再びマウンドに立たず 2日はセベリーノが先発
投球回200イニングまで1/3回届かず、防御率はトップと0.01差の3位
ヤンキース田中将大投手が今季最終先発する可能性のあった1日(日本時間2日)本拠地オリオール戦には登板せず、代わりにルイス・セベリーノ投手が先発することが正式決定した。ニュージャージ州最大のニュースサイト「NJ.com」が伝えている。
田中は9月21日(同22日)の敵地レイズ戦で先発後に右前腕の張りを訴え、26日(同27日)のブルージェイズ戦の先発を回避していた。今季中の先発復帰に向けての準備を進めていたが、30日(同10月1日)、オリオールズ戦のマウンドに立たないことを球団が発表。田中の2016年シーズンは終わった。
今季は31試合に先発して14勝4敗、防御率3.07、投球回数は199回2/3と、自身初の200イニングの大台にわずか1/3回と迫っていた。また、防御率は、3.06を記録するマイケル・フルマー(タイガース)、アーロン・サンチェス(ブルージェイズ)に0.01差の3位。今季もう1試合マウンドに上がることが出来れば、200イニング到達と最優秀防御率のタイトル奪取という、2つの大きな目標を達成できる可能性も残されていた。米メディアでは、サイ・ヤング賞候補にも挙げられていた。
ヤンキースは9月29日(同30日)、本拠地でのレッドソックス戦に5-1で勝利したものの、ワイルドカード圏内のオリオールズが勝利。プレーオフ進出の可能性が完全消滅していたために、今季ヤンキースを牽引していた田中を強行先発させる理由はチームになくなっていた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count