引退の楽天栗原、シーズン中に1軍昇格打診も「中途半端にできない」と固辞
梨田監督は引退プランも提案、「ファン感謝祭の時に打席に立って打つとか」
「1回、プレーする姿を見たかった」と梨田監督。「オレ(が決めること)じゃないけど」と前置きした上で、「ファン感謝祭の時に打席に立って打つとか、考えます。せっかく、地元・東北の出身者だからね」とプランを持ち出した。
プロ生活でリーグ優勝を経験できなかったことには「悔いがあるとすればそこ」と話した栗原だが、「ファンの方の声援や家族の応援で勇気づけられ、最後まで前を向いて頑張ってくることができた。いろんな方に支えられてこれたことに感謝したい」と晴れやかな笑顔を見せた。今後については「未定なんですけど、今まで経験してきたことを今後に生かして頑張っていきたい」と話すにとどめた。
最後に「野球とは?」と問われた栗原。「小さい時からずっと野球のことを考えてきて、当たり前の生活の一部だった。いろんな方と出逢えたり、応援していただいたり、なかなかできるものじゃない。ありがとうございました、という感じ。栗原健太というものを作ってもらった」と、野球に感謝した。
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高橋昌江●文 text by Masae Takahashi