ダルビッシュ、ストライク率72%の快投 敵主砲も脱帽「手術前より衝撃的」
今季最多12Kで7勝目、地元紙「先発するごとに彼のベストに近づいている」
レンジャーズのダルビッシュ有投手が9月30日(日本時間10月1日)、本拠地でのレイズ戦に先発し、今季最多となる12三振を奪う快投で7勝目(5敗)を挙げた。6回を投げて3安打12奪三振1四球で1失点。プレーオフに向けて状態を上げてきた日本人右腕は、昨年3月に右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、長いリハビリを乗り越えて今年5月に復帰したが、圧巻のピッチングに対戦相手からは「手術前よりも衝撃的」という声が上がっている。地元紙「ダラス・モーニングニュース」が報じている。
記事では、この日のダルビッシュの投球について「先発するごとに彼のベストに近づいている」と分析。レイズ戦では、実に20回の空振りを奪ったと紹介している。そして、対戦した主砲のエバン・ロンゴリア内野手は、故障離脱前よりもダルビッシュが脅威的な存在になったと明かしたという。
「彼は以前よりも増して衝撃的に見えるよ。怪我する前には彼はもっと変化球を多投していた。彼には十分な才能があるから狙いがあって投げていたんだと思うけど、彼のボールは色々な方向に動くんだよ」
2008年の新人王でオールスター選出3度を誇るレイズの「顔」は記事の中でこう語った上で「もしも、彼がいいスライダーやカーブの持ち主でなくても、内角と外角に動く95マイル(約153キロ)のファストボールがあれば(メジャーも)乗り切れるだろうね」と分析している。