日ハム大谷は個人タイトル“超越”!? 栗山監督「小さな世界に囚われてほしくない」

「翔平にはもっと大切なものがある。感動とか涙とか勇気とか元気とか」

「昨日も考えた。(もっと先に)こういう選択をしておけば、とも考えた。『2年連続防御率のタイトルを取れたかもしれない』とオレだって思ったけど、翔平には、もっと大切なものがあるはず。みんなが喜べるために、感動とか涙とか勇気とか元気とか…そういったものを翔平は北海道のみなさんに与えてくれたと思っている」

 7月10日のロッテ戦(札幌ドーム)で右手中指のマメをつぶした影響で8月中は野手に専念。打撃でも規定打席には届かなかったが、一時は例外規定での首位打者獲得の可能性があったなど、リーグMVPへの期待も膨らむ活躍を見せた。

「最初で最後のタイトルのチャンスだったら、取らせにいかせたかもしれないけど、オレはアイツに『ナンボのもんじゃ。オレには関係ない』と言ってほしい。そう思ってくれていると、オレは信じている。記録も大事だけど、これから、もっと大きな記録とかタイトルを取っていくはず」

 日頃から大谷へ厳しく接する栗山監督だが、愛のこもったメッセージだった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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