記録づくしのイチロー、活躍光った先発陣…今季日本人MLB選手の成績は?
ローズ超え、メジャー通算3000安打…次々と金字塔を打ち立てたイチロー
一方の野手は、やはり記録づくめだったマーリンズのイチローに限るだろう。4月29日ブルワーズ戦でメジャー通算500盗塁に達すると、6月15日パドレス戦では2安打を放ち、日米通算安打数でピート・ローズのメジャー最多安打記録4256本を抜いた。8月7日ロッキーズ戦では三塁打を放って、メジャー通算3000安打を達成。また、この三塁打で日米通算116三塁打となり、福本豊が持つ日本記録を更新した。また、今季最終戦でメジャー通算2500試合出場をマーク。今季は143試合に出場し、打率.291の活躍だった。
マリナーズの青木宣親外野手は、開幕から打撃不振にあえぎ、6月下旬にはメジャー5年目にして初のマイナー降格を経験。だが、マイナーでの打撃調整を経て、7月20日にメジャー昇格を果たすと、打率.339、出塁率.390と大活躍だった。特に、9/10月は打率.371の成績でチームの快進撃を支えた。マリナーズは惜しくも15年ぶりのプレーオフ進出を逃したが、青木は打率.283、出塁率.349と、前半戦の不振から大きく挽回してシーズンを終えた。
カブスの川崎宗則内野手は、今季の大半を傘下3Aアイオワで過ごした。3Aでは、過去最多の102試合に出場し、打率.255、出塁率.312を記録。スピードを生かして、20盗塁もマークしている。メジャー昇格は4月、7月、9月の3度。合計14試合と出場機会は少なかったが、21打数7安打で打率は.333、4四球を選んで出塁率は.429だった。
日本人所属チームのうち、ドジャース(ナ・リーグ西地区1位)、カブス(ナ・リーグ中地区1位)、レッドソックス(ア・リーグ東地区1位)、レンジャーズ(ア・リーグ西地区1位)の4チームがプレーオフ進出を決めている。ワールドシリーズでの日本人対決が実現する可能性も十分にあり。プレーオフもまだまだ目が離せなそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count