即戦力か育成か― いよいよ20日ドラフト会議、各球団の狙いは?
パ・リーグ優勝の日ハムは基本方針ぶれず?
【パ・リーグ】
〇日本ハム
その年のナンバーワンの選手を獲得するという基本方針。菅野は指名拒否となったが、有原を競合で引き当て、米国に挑もうとしていた大谷を口説いて入団させるなど、ドラフトの戦略は一貫してきた。育成選手を持たず、支配下で育成をするシステムがしっかりと根付いており、どんどん有力な高卒選手が出てきている。1位、2位こそ即戦力の指名になりそうだが、有望な高校生獲得もしていくだろう。今回は大谷、有原、増井に次ぐ先発右腕の獲得が狙いと見られる。今年も1番人気の投手指名が濃厚だ。
〇ソフトバンク
昨年は高校生NO1右腕とされた県岐阜商の高橋純平を指名。一昨年は盛岡大付から今季1軍登板も果たした松本裕樹投手など、高校生に特化した指名が続いている。1軍は戦力豊富で投手陣も安定。戦力が落ちないように2軍施設のある筑後で若手が力をつけて、次世代に備えている。今年は高校生の投手も豊作。即戦力右腕に狙いを定めている球団も多いため、甲子園を沸かせた力のある高校生を単独指名する可能性もある。
〇ロッテ
昨年は高校ナンバーワン野手の平沢を指名。楽天との競合の末、引き当てた。今年はおそらく投手だろう。石川歩が14勝、涌井が10勝と2桁勝利は2人。二木やスタンリッジが7勝ずつで戦力が伸び悩んだ。ここに来季2年目の関谷や唐川が絡んでくれば面白い。若い投手は2軍で力をつけている土壌もある。ドラフトでは即戦力のローテを指名したいところだ。