ロッテ石川が初の最優秀防御率 「大谷君が投げたら仕方ないと思っていた」
自身のベストゲームは8月5日オリックス戦
パ・リーグの全日程が終了し、今季14勝5敗、防御率2.16とチームのCS進出に貢献したロッテ石川歩投手(28)がプロ3年目で初の最優秀防御率のタイトルを手にした。
日本ハムの二刀流、大谷は10勝4敗で防御率1.86だが、規定投球回数に届かず「大谷君が(規定投球回まで)投げたら仕方ないと思っていた。一番取りたいもので、防御率が悪くても最多勝は取れるが、防御率は(ピッチングに)直に反映されるから」と喜びを語った。
一昨年は10勝8敗で防御率3.43。昨年は12勝12敗で防御率3.27で今年は2点台。「アベレージは毎年上がっている。真っすぐを思ったところに投げ、空振りを取れれば僕にとってはいい」。武器のシンカーも、ストレートの質が上がってこそと石川。8月5日、京セラドームでのオリックス戦で11勝目を挙げた試合を今季のベストゲームに挙げた。8回2/3と完投は逃したが、6安打2失点で6奪三振、無四球の内容を自己評価した。
「十分チームのために頑張ってくれた選手。タイトルはそうチャンスがない。出来れば(最多勝を含む)3冠を狙ってほしかったが欲がないのか……」と伊東監督。9月24日のオリックス戦の後に、首脳陣ぐるみで15勝目を狙って再度の登板を説得したが、本人は「もういいです」。口から出る言葉はネガティブで、がつがつしないクールさが際立つが、CSでタイトルホルダーらしい投球を見せてくれることが、チーム全員の願いだろう。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count