日ハムに死角なし、ロッテ下克上は「厳しい」…どうなる? パ・リーグCS

ペナントレースでは柳田の離脱が響いたソフトバンク

 最終的には勝率.621で、同.606のソフトバンクに2.5ゲーム差をつけてシーズンを終えた日本ハム。防御率3.06、打率.266、132盗塁はリーグトップで、121本塁打もソフトバンクの114本塁打を上回るリーグ2位(トップは西武の128本塁打)。619得点は西武と並ぶリーグ2位でソフトバンクの637得点に及ばなかったが、467失点はリーグ最少(ソフトバンクは479失点)とあらゆす数字でライバルを上回った。そして、直接対決で15勝9敗と大きく勝ち越していることも、CSで日本ハムを後押しすると野口氏は見ている。

「ソフトバンクは日本ハムに6つも負け越してる。やりにくいと思っているはずですから、日本ハムが断然有利になってきます。例えば、日本ハムが短期決戦の戦い方を知らないチームだったらまだ分からないですが、知り尽くしていますからね。お互いが短期決戦の戦い方を知り尽くしているので、順当にいってしまうのかなと」

 この予想が覆す可能性があるとすれば、それは投打の軸の復活。「ソフトバンクはこのまま(左肘不具合の)和田が投げられないとなると一大事。ただ、柳田、和田が復帰できれば、分からないと思います。ソフトバンクにも十分に戦う力はある。ただ、それがなければ順当になってしまうかなと」。現時点では、日本ハム有利の状況に変わりはないという。

 日本ハムが王者として跳ね返すのか、ソフトバンクがシーズンの悔しさを晴らすのか、ロッテが得意の「下克上」で頂点に駆け上がるのか。目を離せない試合が続くことは間違いない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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