下剋上へDeNAが大きな1勝 先勝チーム圧倒的有利もラミレス監督に慢心なし
下剋上へDeNAが大きな1勝
CS導入は今年で10年目になるが、CSファーストステージ初戦勝利チームの突破率はパでは100%。セでも09年の中日以外はいずれも初戦勝利チームがファイナルステージに進んでいる。DeNAは8日、巨人とのファーストステージ初戦で井納から田中、三上、山崎と考えていた通りの継投で5-3と巨人を勝利。しかし、ラミレス監督は先勝のアドバンテージについて聞かれ、「巨人はいいチームで、しっかり準備して臨んでくるはず。アドバンテージに繋がるとは全く思っていない」と気を引き締めた。
体調を崩している菅野の奇襲先発も頭の隅には置いて指揮官だが、試合前にはナインに「(マイコラスは)リーグを代表するいいピッチャーで、真っすぐが速く、スライダーの切れもいいが、ストライクで勝負してくるので、積極的に打ちにいこう」と好球必打の徹底を指示したという。
6回、筒香の逆転2ランはカウント3-1からのストライクを取りにきたチェンジアップを捉えたものだが、侍ジャパンの4番はタイミングをずらされることなく、指揮官の意図を結果に結びつけた。「本当に全員が打席で何をすべきかわかっていた」とラミレス監督。シーズン勝率4割9分3厘と5割を下回ったが、このままチームが一つになっていけば、頂点に立つ、究極の下剋上も夢物語ではない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count