Rソックス敗退、引退のオルティスはファンに涙の別れ「これで終わりなんだ」
オルティスは「パピ!」コールに応えて涙
また、2013年に世界一に輝いたときには、勝利の後に上原を抱きかかえるパフォーマンスがおなじみとなっていた主砲オルティスは、これが最後の試合となった。今季は127打点で自身3度目の打点王に輝くも、シーズン前に現役引退を宣言していた。
レッドソックスのデービッド・オルティス【写真:Getty Images】
オルティスは試合終了後に客席で待つファンのためにグラウンドに姿を現し、最後の別れを告げた。敗退が決まったにも関わらず、フェンウェイパークは大観衆で埋まったままだった。「ビッグ・パピ」のあだ名で絶大な人気を誇った主砲はマウンドに上がり、帽子を掲げて大歓声に応える。「パピ! パピ!」のコールは、やがて「サンキュー! パピ!」に変わった。オルティスはその後、目にたまった涙を拭い、ゆっくりとダグアウトへ。何度も頬をつたう涙を拭きながら、本拠地のグラウンドを後にした。
「(1週間前の)引退セレモニーでも感情的になったが、また今日は違うものだった。これで終わりなんだという思いがこみ上げてきた。試合後、マウンドに行ったのはファンへの愛を示すため。レッドソックスファンは世界一だ。とても幸せだった」
オルティスはその後、最後の瞬間をこう振り返った。「試合後にクラブハウスでチームメートに来年につなげてほしいと話した。昨年最下位から優勝したことを誇りに思う」。最後までチーム、そしてファンへの愛情を示し続けた主砲が偉大なキャリアに幕を下ろした。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count