西武が2017年コーチングスタッフ発表 馬場、西口ら新コーチ5名就任
1軍守備・走塁コーチに馬場敏史氏、2軍投手コーチに西口文也氏、育成コーチに星孝典氏が入閣
西武は11日、来季のコーチングスタッフを発表した。それに伴い、新コーチ5名の就任記者会見が埼玉県・所沢市の球団事務所で行われた。
1軍守備・走塁コーチ(内野)に就任した馬場敏史コーチは「野球というのは、最後は守備で勝つという試合がほとんどだと思う」と、再建を託された「守備」の重要性を改めて強調。これまでのコーチ経験を踏まえた上で、「人工芝が多いので、どうしても基本の形を忘れがちになる。イレギュラーなどに対しても、楽に捌きにいってしまうというのが命取りになるので、そのあたりをもう一度、『イージー(な球)ほど、丁寧にやっていきましょう』ということを、まずしっかりと伝えたい」と、意気込みを語った。
また、2軍には投手コーチに西口文也氏、育成コーチに星孝典氏が入閣した。現役時代、西武一筋21年間で182勝を挙げ、長くエースとして活躍した西口氏は「2桁勝てる、1年間通してローテーションを守れるピッチャーが増えてこないことには、Aクラスは難しいと思いますし、強いチームにもなっていかないと思います。この先ずっと何年もAクラスにい続けるためにも、一人でも多く、1年通して1軍で活躍できるピッチャーを育てていければと思います」と、若手育成の大切さを説いた。
一方、つい先日まで現役選手として在籍していた状況が一変、現役引退→コーチ就任という人生の転機について「3時間」のスピード決断を下したという星氏は、「未練が全くないかといえば嘘になるのですが、プロに入る前、将来の夢が『野球の指導者』でした。それを思うと、今回このお話をいただいて“人生の中での大きな目標”に一歩近づけると、新しい道に明るいものを見つけ、ありがたく引き受させていただきました」と、急転の転身劇への率直な思いを語った。そして、巨人6年、西武6年、合計12年のキャリアを総括し、「下手くそだから工夫してきた部分もある。選手としてあまり華やかな経験がなく、影の部分が多かった分、特に2軍の選手には共感してもらえるところ、逆に共感できるところもあると思う。背伸びすることなく、僕だからできることを模索しながら1日1日成長してきたい」と、抱負を語った。
2017年チームのコーチングスタッフは以下の通り。
【1軍】
▽監督 辻発彦(57)
▽野手総合コーチ 橋上秀樹(50)
▽投手コーチ 土肥義弘(40)、森慎二(42)
▽バッテリーコーチ 秋元宏作(48)
▽打撃コーチ 嶋重宣(40)、阿部真宏(38)
▽守備・走塁コーチ(内野) 馬場敏史(51)*
▽守備・走塁コーチ(外野) 佐藤友亮(38)
【二軍】
▽監督 潮崎哲也(47)
▽野手総合コーチ兼打撃コーチ 高木浩之(43)
▽投手コーチ 西口文也(44)*、清川栄治(55)
▽バッテリーコーチ 野田浩輔(38)*
▽守備・走塁コーチ(内野) 黒田哲史(41)
▽打撃コーチ兼守備・走塁コーチ(外野) 赤田将吾(36)
▽育成コーチ 星孝典(34)
【トレーニングコーチ】
▽一軍 坂元忍(41)、里隆文(34)
▽二軍 黒川春樹(34)、工藤建太(41)*
(*は新任。年齢は10月11日現在)
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count