実際のオフはほんのわずか? 選手それぞれのオフの過ごし方

日米で異なる契約更改やオフ期間の過ごし方

 もちろん契約が残っている選手たちの中で、故障を抱えてシーズンを終えていればキャンプ施設での治療やトレーニングを命じられる場合もある。さらには怪我なくシーズンを終えた選手であっても、オフ中の体重の移り変わりやトレーニング状況などを球団側に随時報告することを求められる場合もある。

 日本球界ではシーズンが終了しても、オフの期間に契約更改、ファン感謝デー、納会など球団行事が多く存在する。一方米国では、ファン感謝祭を年明けのキャンプ前に行う球団がほとんどだ。さらには契約更改なども代理人が全てを担っているため、選手たちが表に出てくることは少ない。契約が成立して初めて、本拠地での記者会見に臨む例がほとんどだ。

 ベテラン、主力選手は免除されることも球団によってはあるだろうが、オフに入った選手たちは球団施設でトレーニングを続け、秋季キャンプに参加を命じられる選手も多い。さらに日本ではフェニックス・リーグ、米国ではアリゾナフォールリーグとオフの期間も若手選手たちには実戦の場が提供される。みやざきフェニックス・リーグはすでに10月3日からスタートし、24日まで試合が行われる。両リーグの12球団、韓国プロ野球の3球団、四国アイランドリーグplus選抜の全16チームでフェニックス・リーグは開催されている。

 日米がオフの期間に、シーズン本番を迎えるリーグも存在する。10月の頭に開幕するベネズエラを始め、メキシコ、キューバ、ドミニカ共和国、プエルトリコなどのリーグだ。2月の頭には各国・地域の国内ウィンターリーグを勝ち上がったチーム同士で行うカリビアン・シリーズが開催される。

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