カブス2桁得点で大勝! ドジャース2勝2敗で前田健太に第5戦の命運託す

明暗を分けた2回のビデオ判定、流れをたぐり寄せたカブス打線が覚醒

 ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦が19日(日本時間20日)に行われ、中地区1位カブスが西地区1位ドジャースから大量10点を奪い、10-2で大勝した。これで対戦成績は2勝2敗の五分。ドジャースは20日(同21日)第5戦に先発する前田健太投手に命運を託す。

 カブスは右腕ラッキー、ドジャースは左腕ウリアスが先発したこの日。勝敗を左右するカギとなった場面が、2回裏に訪れた。2死一、二塁からトーレスが右翼へ打球を飛ばすと、二塁走者だったゴンザレスが本塁を目指した。右翼ヘイワードからの返球を受けた捕手がタッチするのと、ゴンザレスが本塁をタッチしたタイミングはほぼ同時。球審はアウトとコールしたが、ドジャースのロバーツ監督がビデオ判定を要求した。テレビ中継で繰り返された映像ではセーフに見えたが、判定は覆らず。ドジャースは先制点を記録できなかった。

 この判定で流れはカブスへ傾いた。第2、3戦と完封負けしていたカブスだが、4回にラッセルのソロ弾などで4点を先制。5回にはプレーオフ絶不調の主砲リゾが右中間へソロ弾。6回には1四球をはさむ6連打で5点を挙げ、合計10得点で勝負を決めた。

 ドジャース打線は5回に2点を返し、一時は3点差まで追い上げたが、レギュラーシーズン中にはほとんど見られなかった失策も重なり、大敗を喫した。

 この日行われたア・リーグ優勝決定シリーズでは、インディアンスがブルージェイズを4勝1敗で下し、19年ぶりワールドシリーズ進出を決めたが、ナ・リーグは2勝2敗で再び勝負は振り出しに戻った。ドジャースは第5戦の先発に今季16勝11敗だった前田を起用。カブス先発の左腕レスターと投げ合う。前田は今シリーズ第1戦の先発を任されたが、4回を投げて4安打3失点で降板。チームを勝利に導けなかった。ワールドシリーズ進出に向けて大きな意味を持つ第5戦で、しっかり仕事を果たしたい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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