ド軍“奇策”も黒星で崖っぷち…前田健太、敵左腕の打席で4回途中無念の降板
1点を追う4回2死一、二塁…カ軍先発レスターの打席で76球でマウンド降りる
ドジャースの前田健太投手が20日(日本時間21日)、ナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦に先発し、3回2/3を投げて3安打6奪三振1失点でマウンドを降りた。チームは一時同点に追いついたが、6回に2点、8回に5点を献上。9回に4点差まで追い上げたが、4-8で黒星。対戦成績は2勝3敗となり、28年ぶりワールドシリーズ(WS)出場に黄色信号が灯った。
対戦成績2勝2敗で迎えた第5戦。今後の流れを決める重要な一戦でマウンドに上がった前田は、初回に1死一塁からリゾに右翼へ二塁打を運ばれ、1点先制を許す。だが、ここから調子を上げた前田は、2回に1四球を与えたが、力強い速球とキレのいいスライダーとチェンジアップを武器に3回は3者凡退とした。
ピンチを迎えたのは4回。先頭バエスにあわや本塁打という左翼フェンス直撃二塁打を浴びた後、ヘイワードに死球。無死一、二塁の窮地を迎えた。続くラッセルを空振り三振、ロスを中飛に打ち取り、2死一、二塁。カブス先発レスターが打席に立ったところでロバーツ監督が動き、あと1死で回を締めくくるという場面で、前田はマウンドを降りた。
投手の打席でまさかの降板となったが、2番手フィールズが好救援し、ドジャースはさらなる失点を防いだ。打線も4回に同点に追いついたが、6回にラッセルに勝ち越し2点弾を左翼席に運ばれて万事休す。8回にもバエスの走者一掃二塁打などで5点を追加されて7点差。8回に1点、9回に2点を返したが、逆転はできず。対戦成績は2勝3敗となり、崖っぷちに立たされた。
今シリーズは22日(同23日)から戦いの場を再びシカゴに戻す。敵地で勝利し、WS出場の望みをつなぎたい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count