V3逃したSBの誤算 現実となった工藤監督の言葉「ケガ人が戦力を落とす」

柳田は9月のほぼ全試合を欠場

 当初は短期での復帰が見込まれていたが、状態はなかなか上向かなかった。一進一退を繰り返し、1軍に復帰したのはリーグ終盤の9月18日のオリックス戦(ヤフオクD)。離脱期間は約3か月半にも及んだ。

 その間、代役として山田大樹、岩嵜翔、摂津正らが代役としてマウンドに上がったが、この3人が先発した13試合のチームの勝敗は6勝7敗。オランダ人右腕の不在が痛かったのは間違いない。

 日本ハムとのマッチレースの様相を呈してきた9月1日の西武戦(西武プリ)では、チームの中核中の中核、柳田悠岐外野手が飛球を処理しにいった際にボールが右手を直撃。右手薬指を骨折し、全治6週間と診断され、離脱した。

 このときまで打率3割6厘、18本塁打、73打点、23盗塁、出塁率は4割4分6厘。トリプルスリーを達成した昨季には及ばないながら、今季も好成績を残していた大砲を、残りの全試合を欠くことになった。

 9月2日以降、柳田が欠場した23試合は12勝10敗1分け。一方の日本ハムは22試合を14勝6敗2分け。ソフトバンクも勝ち越しはしたものの、9月21、22日の直接対決に連敗するなど、日本ハムの勢いを上回ることは出来なかった。

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