カブス71年ぶりWS進出に王手! ド軍先発前田健太は4回途中に無念降板
カブス22歳ラッセルが勝利を決める2点弾! 8回にダメ押し5点で勝負決める
ナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦が20日(日本時間21日)に行われ、カブス(中地区1位)がドジャース(西地区1位)を8-4で下し、対戦成績3勝2敗で1945年以来71年ぶりとなるワールドシリーズ(WS)進出に王手を掛けた。重要な一戦で先発を任されたドジャース前田健太投手は、3回2/3を投げて3安打6奪三振2四球1失点(自責1)。今プレーオフ3度目の先発だったが、実力を発揮しきれなかった。
対戦成績2勝2敗で迎えた第5戦。今後の流れを決める重要な一戦でマウンドに上がった前田は、初回に1死一塁からリゾに右翼へ二塁打を運ばれ、1点先制を許す。だが、ここから調子を上げ、力強い速球とキレのいいスライダーとチェンジアップを武器に攻めた。だが、4回に先頭バエスにあわや本塁打という左翼フェンス直撃二塁打を浴びた後、ヘイワードに死球。無死一、二塁の窮地をから2者連続アウトとしたが、2死一、二塁、カブス先発レスターが打席に立ったところでロバーツ監督は投手交代を決断。前田はあと1死で回が締めくくれる場面、それまで対戦成績2四球の投手を打席に迎えたところで、無念の降板となった。
前田の後を受けた2番手フィールズが無失点で締めると打線が応じた。直後の4回裏1死、ケンドリックが左翼線二塁打で出塁すると三盗を決め、続くゴンザレスの一ゴロで同点ホーム。試合を振り出しに戻した。
試合の流れはホームのドジャースに傾いたように見えたが、6回にカブスは22歳遊撃手のラッセルが1死2塁から左翼席に値千金の勝ち越し2点弾。8回にはバエスの走者一掃二塁打などで5点をダメ押し、勝負を決めた。
カブスは先発左腕レスターが7回を投げて5安打6奪三振1四球1失点の力投で、チームを牽引。8回はストロップが1点、9回はチャップマンが2点を取られながらも締めた。71年ぶりWS進出に王手を掛けた。
22日(同23日)から戦いの場を再びシカゴに戻る。カブスは108年ぶりWS優勝を願う地元ファンの前で白星を飾りたい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count