日ハム大谷、エース対決で敗れる 毎回11Kも6回3失点「もう少し粘れれば…」

日ハム大谷先発も白星発進ならず

 日本ハムが22日、広島との日本シリーズ第1戦(マツダスタジアム)で痛い黒星を喫した。大谷翔平が「8番・投手」でスタメン出場。エース右腕の先発登板で白星発進といきたいところだったが、1-5で敗れた。大谷はこの日6回3失点とクオリティースタート(6回以上を自責3以内)を達成したが、打線は10安打で1点しか奪えず援護できなかった。

 大谷は初回、菊池と松山から三振を奪うなど無失点で抑えたが、2回につかまる。先頭の鈴木に四球を与えると、1死から安部に右前安打を浴びて一、三塁に。続く石原は空振り三振に仕留めたが、一塁走者の安部がスタートの仕草を見せると、キャッチャーの大野が二塁に送球。遊撃手の中島が何とか送球を止めたが、その間に三塁走者の鈴木が生還し、先制を許した。記録は本盗となったが、日本ハムにとってはミスとも言える形だった。

 さらに4回には先頭の4番・松山に155キロの直球を完璧に捉えられ、右中間スタンドへソロ弾を被弾。1死後、エルドレッドにもバックスクリーン右に運ばれて、リードを3点に広げられた。

 大谷はバッティングでは2回に二塁打、7回に一塁内野安打を放ち、3打数2安打の活躍。しかし味方打線は相手先発ジョンソンの前に勝負所で抑えられ、初回2死二、三塁で陽が空振り三振、2回2死二塁では大野が二ゴロ、3回1死一、二塁では中田が投ゴロ併殺に倒れて好機を逸した。7回には先頭のレアードがバックスリーンへソロ弾を運んで反撃ムードが漂ったが、大谷のヒットで続き無死一塁とした場面で代打・矢野が三ゴロ併殺に。その裏、2番手・石井が丸にタイムリーを浴びるなどさらに2失点して突き放された。

 大谷は6回まで113球を投じ、毎回の11三振を奪うも5安打4四球で3失点。ジョンソンとのエース対決で勝ち切ることはできなかった。降板後は「2点目を取られないように、もう少し粘って投げることができれば、流れが変わっていたかもしれませんし、球数を抑えて投げられればよかったかなと思います」と振り返った。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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