“ヤギの呪い”は解けていない!? WS制覇で初めて破られるカブスのジンクス

世界一になるまで解けない“ヤギの呪い”、米メディアは「奇妙な巡り合わせ」を特集

 つまり、世界一になるまでは“ヤギの呪い”は解けないという認識が正しいようだ。このサイアニスさんの言葉が、日本では「ワールドシリーズは2度とリグレー・フィールドで開催されないだろう」と誤って伝えられていることが多い。

 米FOXスポーツでは、この日の勝利を受けて「奇妙なめぐり合わせ? 呪いの創造主は10月22日に死んでいた。カブスは10月22日にペナント制覇」と題して特集記事を掲載した。

 その中で「シカゴのギリシャ移民であり、酒場を経営していたウィリアム”ビリー・ゴート”サイアニスはカブスに呪いをかけた。1945年にリグレーフィールドで行われたワールドシリーズ第4戦、彼とペットであるヤギの入場が拒否されたときのことであった」と“呪い“の説明をした上で「物語はこうだ。サイアニスは対応に腹を立て、カブスはワールドシリーズで二度と優勝することはないだろうと言った」と伝えている。

 この特集の主旨は、そのサイアニスさんが1970年10月22日に死去していたということ。「2016年10月22日、カブスはサイアニスのかんしゃく以来、初となるペナント制覇を成し遂げた」「呪いの張本人であるビリー・サイアニスは46年前の土曜日夜に亡くなっていたのだ。カブスがワールドシリーズ進出を決めた夜だ」。サイアニスさんの命日にカブスがジンクス打破に“王手”をかけた偶然の一致を驚きをもって紹介している。

 ワールドシリーズは25日(同26日)からスタート。初戦はインディアンスの本拠地クリーブランドで開催される。カブスが108年ぶりの世界一に輝き、“ヤギの呪い”を解けるのか、大きな注目が集まる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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