日ハムが指名も交渉難航 なぜ18歳左腕に入団拒否の可能性が浮上したのか

他球団が指名を“自粛”する中、育成に定評のある日本ハムが6位指名

 実際、山口も例年ならば3位以内で指名される実力を持った選手。山口が条件とする3位か、あるいは1つ外れる4位か、その当落線上で悩むチームもあった。4位以下で入団する意思がないかを再度確認するため、ドラフト直前まで学校側へ連絡が入ったほど。それでも本人や学校側の決意は変わらなかった。

 日本ハム以外の球団はその意思を尊重。魅力のある選手だが、他の希望選手との兼ね合いで3位までに指名することができず、指名を見送った。

 しかし、日本ハムはどうしても欲しいと6位で指名。もちろん、指名してはいけないというルールはないため、日本ハムに非はない。戦力として獲得したいという気持ちの表れでもある。それでも、他の球団は驚きを隠せなかった。

 育成に定評のある日本ハムならば、6位であっても試合に出場するチャンスは上位指名と変わらず、均等に与えられるだろう。昨年も今年も高卒選手に出場機会を与えており、前述したような“扱い”の違いは、それほど大きくないに違いない。このまま入団しても、十分に力を発揮できる可能性はある。

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