V3を逃したホークスの誤算…埋められなかった李大浩の穴

覚醒が期待された上林はオープン戦中から不振に

 ここで1つの誤算が生じた。長谷川が14年オフに手術した右足首の状態が思わしくなかったのだ。数試合に出場すると足首だけでなく様々な箇所に負担がかかり、張りや痛みが出た。足場の固い人工芝のグラウンドで守備に就くと、その負担はさらに増した。

 122試合に出場し、うち先発出場は101試合にとどまった。負傷の影響もあって、打撃の状態は最多安打のタイトルを獲得した13年のようにはならず、打率.271、10本塁打、51打点に終わった。

 今季の覚醒が期待された上林はオープン戦中から不振に陥り、開幕2軍。6月に1軍昇格したものの、14試合で19打数4安打の打率.211。7月にはファームに降格した。

 3番を打つ柳田も他球団からの徹底的なマークもあって前年から数字を落とした。松田はシーズンを通して状態がなかなか上向かなかった印象が強く、27本塁打を放ったものの、打率.259。チーム全体として、15年に打率.282、31本塁打、98打点を挙げた李大浩の穴を埋められなかったと言わざるを得ない。

 月別のチームの勝敗と打撃成績を見てみる。

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