日ハム栗山監督が中田を4番で使い続けるワケ

「間違っているかもしれない。でも、オレは信じてやっている」

 日本ハムの栗山英樹監督が中田翔内野手へ4番打者としての絶大な信頼を寄せた。

 25日に行われた広島との日本シリーズ第3戦(札幌ドーム)では、1点を追う8回2死一、二塁で逆転2点二塁打。自身、日本シリーズ3試合目で初のタイムリーを放った。

 他を圧倒するパワーと技術を誇る大谷翔平、39本塁打を放って来日2年目で本塁打王に輝いたレアードや陽岱鋼らがいながら、好不調に関わらず今季出場した試合全てで4番を任されたのが中田。この日の試合後、栗山監督は改めて中田への信頼感を口にした。

「自分の中の感覚だけど、いつも調子が悪くても、球の強い投手がきても、絶対に打てる可能性をいつも感じさせる選手。特別なタイプの投手を打てない、というのはダメ。どんな投手が来ても、何とかしてくれる可能性をいつも感じている打者だから。調子が悪くてもバットを振るし。その可能性が高くないとチームを背負えないので。

 もちろん翔平もいい打者だけど、オレの中では脆さを感じている。まだまだ翔ももっと良くなる。どんな投手がきても、いつも期待できる選手でないと4番を張れない。自分がそう思っているだけで、間違っているかもしれない。でも、オレは信じてやっている。それが一番確率が高いと思っている」

 9回に一時同点に追いつかれたものの、8回に飛び出した4番の逆転打はチームの勝利につながる貴重な一打となった。「あの回で打ってないと一気にシリーズが決まってしまう感じがあった。こっちは信じているし、良かったね。良かった」と栗山監督。1勝2敗として迎える26日の第4戦。不動の4番の一振りに注目だ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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