テレビ出演はステータスの象徴? 日米で見られるアスリートの露出の違い

米国でのテレビ番組出演は名選手ばかり

 私も全ての地域の各局を把握できているわけではないため、一個人としての認識になってしまうが、メジャーリーガーが日本のようにバラエティ番組などに出演することはほとんどない。映画のワンシーンや、トーク番組に出演する選手はたまにいるが、それは多くの場合が自身のステータスを象徴するものである。

 アメリカのバラエティで長寿番組の一つであるサタデー・ナイト・ライブという番組にアスリートやメジャーリーガーが出演し、コントに参加した例もある。だがそれらに出演した面々を見ていくと、そうそうたる名ばかりでメジャーリーガーではデリック・ジーター選手やノーマー・ガルシアパーラ選手などに限っている。

 サンフランシスコ・ジャイアンツに所属するハンター・ペンス選手がサンフランシスコを舞台とした人気ドラマシリーズ「フラー・ハウス」に本人役として出演したことがある。コメディードラマシリーズではあるが、ペンス選手の所属しているジャイアンツがホームとしているサンフランシスコを舞台にしていて、本人役として出演していることからマイナスな要素はなかったように思う。さらには、野球界では有名になりつつあった彼のキャラクターを良い形で露出する舞台にもなった。

 日本ではマイアミ・マーリンズに所属するイチロー選手が某ドラマに出演したときを連想させる。有名ドラマに本人役として出演し、自らのイメージやブランディングから大きく外れるものではなかった記憶がある。

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