日本一王手の日ハム、大谷はなぜ第6戦先発回避? 鍵握る二刀流右腕の起用法

日本一へあと1勝の日本ハム、第6戦は増井が先発へ

 日本ハムの大谷翔平投手が、29日の広島との日本シリーズ第6戦(マツダスタジアム)での先発登板を“回避”し、第7戦での先発登板へ切り札として控えることとなった。

 「8番・投手」で先発出場した22日の第1戦から中6日。順当にいけば、登板が有力視されていたが、勝てば日本一が決まる第6戦は今季自身初の2桁勝利をマークした増井浩俊が予告先発された。4勝先取の日本シリーズ。1勝が大きな重みを持つが、なぜ大谷は王手をかけた第6戦の登板回避となったのか。

 大谷は22日の第1戦で6回3失点で敗戦投手に。第2戦は代打出場し、指名打者制のある第3戦以降は3試合連続で「3番・DH」で先発フル出場してきた。さらに、第4戦では一塁ベースを駆け抜けた際に右足首を捻った。第5戦でも全力疾走しており大事には至らなかった模様だが、25日からの3日間は本来の先発投手としての調整が出来ない状態だった。

 ソフトバンクとのCSファイナルステージ(札幌ドーム)では第1戦でリアル二刀流で出場し、第2戦以降は「3番・DH」でスタメン。日本シリーズ進出を決めた第5戦では3点リードの9回に指名打者制を解除。日本最速165キロをマークして胴上げ投手となったが、栗山監督は「こんな使い方は2度と出来ない。来年も。日本シリーズは普通にいく。これ以上、むちゃな使い方はできない。壊れてしまう」と慎重に起用していく方針を示していた。

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