広島が逆襲へ無くすべき「無駄な四球」 今後も脅威となるメンドーサの存在
日ハムの第6戦先発は増井、仮に負けても第7戦は大谷が先発か
「メンドーサは素晴らしかった。加藤がソフトバンクとのCSファイナル第5戦で1回4失点と崩れていたので、初めからこういった形の継投は想定していたのでしょう。メンドーサは準備万端でした。『いつでもいけます』という態勢だったと思います。これは日本ハムの危機管理ですね。そして、広島は残りの2試合で苦しくなった。第1戦で日本ハム打線がジョンソンにやられたのと同じように、メンドーサに完璧にやられてしまったからです。
日ハム打線は第1戦でジョンソンのカットボールを全く打てませんでしたが、広島打線はメンドーサの150キロ近いツーシームとチェンジアップに完全に翻弄された。あれでカープのバッティングが狂っていなければいいな、という心配はあります。もし7戦目にもつれれば、おそらく日本ハムは投手陣を総動員で、メンドーサを含めて全員つぎ込める態勢を作るでしょう。メンドーサのようなピッチャーは、屋外の方がボールを動かしやすいと思うので、広島にとっては嫌な存在です」
29日に迎える第6戦、王手をかけた日本ハムは大谷ではなく増井が先発することが決まった。ただ、第7戦までもつれれば、大谷が先発で出てくる可能性が高そうだ。日本ハムナインとしては、エース大谷、そして広島を抑え込んだメンドーサらも第7戦に控えていると考えれば、むしろリラックスして気持ちで第6戦に臨めるかもしれない。
当然、試合前から雨が降っていた第1戦では6回5安打3失点と本調子ではなかった大谷についても、野口氏は「前回は不甲斐ないピッチングでやられているし、(次の登板があれば)絶対にやり返すという気持ちで来るはずです」と予想する。現時点では「内弁慶シリーズ」となっているが、栗山監督が下した「第6戦の先発・増井」という決断で流れは変わるだろうか。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count