【U-23W杯】白星発進の立役者 打たせて取る…猛暑でハマった本田圭佑流のピッチング

猛暑の中でも水分&栄養捕球、打たせて取る省エネ投法で7回を85球

 試合開始は正午。回を追うに連れ、マウンド上の気温は35度を超える猛暑になったが、「水分補給をこまめにしながら、途中エネルギー系のゼリーも摂るようにしました」。加えて、テンポよく打たせて取るピッチングで無駄なエネルギーの消耗を防いだ。7回を投げながら、要した球数は85球。斎藤監督は「球数だけ見ると、もっといけたかもしれないけど、開幕のプレッシャーもあっただろうし、暑かったから」と、大役を終えた右腕の労をねぎらった。

 今季、1軍戦での登板は、9月の2試合だけだった。デビュー戦となった同11日ソフトバンク戦は、救援登板で2回無失点。だが、初先発した同18日の楽天戦では2回2/3を4失点で敗戦投手となっていた。思うような結果でシーズンを締めくくれなかったが、ジャパンのユニフォームに袖を通し、世界を相手に結果を出した。

「ゼロに抑えられたので、結果には満足してますけど、内容は…。これからもっと力のある打者と対戦することもあると思うので、自分の精度を高めないといけないと思います」

 結果を出しつつ内容にこだわる投球で、来季につながる形を見つけていきたい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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