ハム栗山監督、自身初の日本一にも「野球の難しさばかりが心に残った」
「明日からしっかり前に進んでいきます」
日本ハムの栗山監督が自身初の日本一達成に「非常に正直言うと実感が沸かない」と心境を吐露した。
敵地2連敗から始まった今シリーズ。本拠地に舞台を移した3連戦で3連勝し、敵地で行った29日の第6戦でも競り勝った。2連敗から4連勝で一気に日本一を達成。しかし、今季のセ・リーグを圧倒的な強さで勝ち上がった広島との対戦は拮抗した展開の連続で、指揮官には完全燃焼したかのように脱力感が漂った。
この日も7回まで4-4とどちらも譲らない展開。8回に一挙6点を奪って優勝を決めたが、直後にインタビューに答えた指揮官は「どちらに転んでもおかしくないゲームばかりだった。勝った実感はあまりなくて、野球の難しさばかりが心に残ったシリーズ。僕もうちの選手たちも勉強させてもらった」と率直な思いを吐露した。
それでも1年を通じて成長し続けた選手たちを称え、ファンへの感謝も口にした。「若いチームなんでとにかくみんなで前に進むしかない。日本一になったけど、まだまだ途中なんで明日からしっかり前に進んでいきます」とさらなる飛躍を誓っていた。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count