“強化指定”のSBドラ1高橋、佐藤投手コーチが初指導「見ていて楽しい」
高橋が取り組む課題は「インステップとプレート位置変え」
29日に始まったソフトバンクの秋季キャンプ。ブルペンでは初日から若手投手が競い合うように投球練習を行った。ルーキー・高橋純平が投球を始めると、高橋の背後に佐藤義則投手コーチ、捕手の後ろに工藤公康監督が付いてピッチングを見守る場面も見られた。
高橋は佐藤投手コーチから時折アドバイスを受けつつ、フォームやバランスを確認しながらの70球。佐藤投手コーチの指導は「初めてです」という19歳は「キャッチボールの時から(左足の)ステップをできるだけ前に出す意識でやれと言われました。実際にブルペンに入ってみると、いつもよりコントロールしやすかったです」と手応えを感じた様子。
「インステップになることは他のコーチからも指摘されていたんですが、シーズン中はなかなか直す余裕がなくて、コントロールに苦しむ場面も多かったですね。この秋のキャンプの技術的な課題としては、インステップ(の改善)とプレート位置の変更です。高校時代はプレートの一塁側を踏んでいましたが、(佐藤投手コーチから)三塁側を踏んで投げてみろ、と。それで窮屈になるようなら真ん中からでもいいと言われました」
佐藤投手コーチは「(球が)速いのはいいな。見ていて楽しい」と目を細めた。このキャンプでは強化指定選手にもなっている高橋は、ルーキーイヤーの締めくくりでさらなる進化を遂げそうだ。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura