継投失敗で32年ぶり日本一を逃した広島・緒方監督「私の判断ミス」
シーズン中に抜群の安定感誇ったジャクソンがまさかの6失点
広島の緒方監督が、チームにとって32年ぶりの日本一を逃し、「敗れたのはすべて監督の責任です」と渋い表情で振り返った。
本拠地で2連勝と好スタート切ったが、敵地でまさかの3連敗。すべて中盤以降の逆転負けだった。そして、王手をかけられて迎えた本拠地に戻っての第6戦も、6回に一度は追いつく粘りを見せたが、8回にジャクソンがまさかの6失点し、終戦を迎えた。
悔やんだのは継投のシーンだ。4-4の8回にマウンドに送ったのは、シーズンでは抜群の安定感を誇ったジャクソン。簡単に2死を取ったが、西川、中島卓、岡と3連打を浴びて満塁のピンチを背負うと、中田にはまさかのストレートの四球で押し出し。勝ち越されると、続く投手のバースにはセンター前適時打、そしてレア-ドには試合を決するグランドスラムを打たれた。
緒方監督は「私の判断ミスで6点というビッグイニングにしてしまった。ジャクソンはシーズン中、ピンチを切り抜けてくれた。交代のタイミングを間違えた」と振り返った。
押し出し四球を出したところで、交代に踏み切る手もあったし、投手のバースに適時打を浴びた場面がリミットだったのかもしれない。続投させたことで、試合が壊れてしまった。
「選手は全力を出して戦ってくれた」と監督。次なる悲願は来季以降へ持ち越しとなった。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count