インディアンスが3勝1敗で世界一に王手! カブス108年ぶり頂点に暗雲
エース右腕クルーバーが好投&相手ミス逃さず効果的に得点
ワールドシリーズ第4戦は29日(日本時間30日)、インディアンスがカブスに7-2で勝利し、対戦成績3勝1敗で68年ぶり世界一に王手を掛けた。サイ・ヤング賞投手クルーバーが初回に先制されながらも6回1失点と力投すると、打線は相手ミスに乗じて勝ち越しに成功。敵地で2連勝し、悲願達成を射程内に捉えた。
インディアンスは初回カブスに1点を先制されるが、直後の攻撃で先頭サンタナが右中間にソロ弾を運び、すぐさま同点に追いつく。1死からカブス三塁手ブライアントの失策などで1死一、二塁とすると、打席に立った投手クルーバーのボテボテのゴロを猛ダッシュで捕球したブライアントが一塁へ暴投。二塁走者だったチゼンホールが勝ち越しホームを踏んだ。
3回と6回に1点ずつを加えて3点差に広げると、7回には無死一、二塁の絶好機で、シカゴ出身のキップニスが右翼席へ3ランをたたき込み、試合を決めた。
先発を務めたエース右腕クルーバーは初回に1点を失ったものの、2回以降は三塁を踏ませることなく危なげないピッチング。6回を投げて5安打1四球6奪三振で1失点の好投で、カブス打線に付け入る隙を与えなかった。
7回からは、この日まで今季プレーオフで15イニングを投げながら無失点の左腕ミラーが登板。わずか7球で3者凡退に打ち取った。8回にもマウンドに戻ると、先頭ファウラーに左翼へソロ被弾し、今プレーオフ初失点。だが、後続3人を退け、最少失点で防いだ。9回は3番手オテロが無失点に締め、インディアンスは大きな勝利を手にした。
108年ぶり世界一を目指すカブスは本拠地で2連敗を喫し、悲願達成に向けて崖っぷちに立たされた。第5戦から巻き返すのか? あるいはインディアンスが優勝を決めるのか? 手に汗握る戦いが期待できそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count