米メディアも驚愕する大谷翔平の能力 「10ツールプレーヤー」「穴がない」
大谷は「世界で2番目の野球環境であるNPBをリトル・リーグかのように見せる」
記事では「165キロの直球を2度(実際には3度)投げてキャリア初セーブ」「89マイル(約143キロ、実際には148キロ)のスライダー、94マイル(約151キロ)のフォークも投げた」「4日前に先発登板し7回無失点で白星を挙げた」と、驚異的な活躍の要点を列挙。さらに「オオタニの投球はノア・シンダーガード、防御率と奪三振率はクレイトン・カーショー、OPSはデービッド・オルティスだ。盗塁は9回中7回成功するなど穴がない。投手がDHでも選出できるよう、ベストナイン選出規定を変えさせたほどだ」と紹介した。
シンダーガードは現在のメジャー先発投手で最も球速が速いとされる右腕で、100マイル(約161キロ)超を連発する。カーショーは言わずと知れたメジャー最強左腕で、最優秀防御率のタイトルを過去4度、最多奪三振を3度獲得している。強打者オルティスは今季限りで現役を引退したが、最終年にリーグ最高のOPS(出塁率+長打率)1.021をマーク。大谷の今季のOPSは1.004(出塁率.416、長打率.588)だった。
また、メジャーで最も重視される評価指標の1つであるWAR(Wins Above Replacement)についても言及。WARとは、打撃、守備、走塁、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標で、そのポジションの代替可能選手と比較し、どれだけ勝利数を上積みしたかを表す数字だが、大谷は今季10.4を記録したという。記事では、打者として4.6、投手として5.8であることを紹介し、「この合計値はマイク・トラウトの単年記録とほぼ一緒だ」と、現在のメジャー最強野手と同レベルの数値を残したとしている。
さらに、「オオタニの平均球速を超えるMLB先発投手は5人しかいない」「世界で2番目の野球環境であるNPBを、オオタニはリトル・リーグかのように見せる」と賛辞を並べ、昨オフにはダルビッシュ有投手(レンジャーズ)と自主トレで筋力強化に努めたことも紹介。「ベーブ・ルースでも21歳のころそんなに打撃がホットではなかった」と“野球の神様”とも比較している。