イチローの輝きが「マーリンズに活力与える」、米メディアが特集
イチローが見せた輝きを称賛、「非常に素晴らしいシーズンを送った」
7月以降は徐々に打率を落としたものの、8月7日のロッキーズ戦の第4打席で三塁打を放ち、メジャー史上30人目の3000安打を達成。米国出身者以外での達成はロッド・カルー(パナマ)、ロベルト・クレメンテ(プエルトリコ)、ラファエル・パルメイロ(キューバ)に続いて史上4人目で、北中米出身者以外では初の快挙となった。また、3000安打&500盗塁はリッキー・ヘンダーソン、ルー・ブロック、タイ・カッブ、エディー・コリンズ、ポール・モリター、ホーナス・ワグナーに続いてMLB史上7人目。デビューから16シーズン目での達成はピート・ローズと並んで史上最速となった。
ベテラン外野手が打ち立てた金字塔について、記事では「2016年、偉業を達成しようとするイチローを見るのは楽しかった」と言及。「イチローは個人としてだけではなく、チームの一員としても輝きを見せた。そして彼は非常に素晴らしいシーズンを送った。イチローは143試合に出場し打率.291を記録。魅惑的な3000安打への冒険の中で、彼はチームを勝利に導いた」とレポートし、来季につながるような好材料の一つに挙げた。
またそのほかには、左翼が本職のクリスチャン・イエリッチが中堅もそつなくこなしたこと、マーティン・プラドを三塁手として固定できたこと、捕手のJ.T.リアルミュートの躍進、一時的ではあるもののプレーオフ進出争いへと導いたドン・マッティングリーの手腕などを挙げている。
イチローはすでに来季もマーリンズへの残留が決まっており、その際、2018年の契約オプションも追加された。10月22日に43歳を迎えたベテランは来季も周囲を驚かせるようなプレーを見せられるか。新シーズンの活躍が期待される。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count