日ハム西川、広島鈴木らも… 山崎武司氏が選ぶWBC日本代表メンバーは?

坂本1番、山田3番、柳田6番…山崎氏が組んだオーダーは?

 WBCでは球数制限があるため、各試合で「第2先発」を用意する必要もある。短期決戦では先発と中継ぎをどちらも出来る選手は重宝される。則本はその筆頭格だろう。そして、日本ハムで転身を遂げた右腕も、そんな役割が期待される一人。山崎氏は「増井もいいと思う。中継ぎでも投げてくれる」とした。

 さらに、「左も欲しいんだけど、石田(DeNA)が最後に少し落ちちゃったからな……。いいボール投げてるんだけど。今永(DeNA)は入れておこう。面白い。(力は)間違いない。あと、普通だったら大野(中日)を挙げるんだけど、故障しちゃっていたから。あとは、岸(西武)かな。(国際大会では)まずストライクが入らないと」と、今永、岸の2人をピックアップした。

 中継ぎでは「宮西(日本ハム)は入るな。左だし、欲しいな。あとは松井裕樹(楽天)はやっぱり入れないといけないんじゃない? 中崎(広島)も入れたい。中崎と松井で、どちらかがセットアッパーで、どちらかが抑えで。秋吉(ヤクルト)も変則的だからいいな」と4人を選択。そして、「あともう1人、本当は左が欲しい。山口(巨人)にしておくか」と、今季は不調に終わったものの、WBCを2度経験している左腕を加えた。

 これで28人のメンバーを選出。山崎氏が組んだオーダーは以下の通りだ。

1(遊)坂本
2(二)菊池
3(三)山田
4(左)筒香
5(DH)内川
6(中)柳田
7(一)中田
8(右)鈴木
9(捕)田村

 山崎氏は「筒香の4番は決定。右左があるから糸井もあるけど、一応、ライトは鈴木で。柳田は6番。すごい打線だよな。1、3番は迷うけど、坂本は出塁率があるから1番で哲人が3番だな。このくらいのバッターが揃えば、なかなか(打者として)大谷も入ってこられないよ。いいメンバーだな」と選考に満足げ。「打線としては世界に行けば重量打線じゃないわけだから、決して空中戦で戦うメンバーじゃない。でも、内川はいいところ、ランナー三塁ではほぼ返してくれそうだなと。その中で哲人は走ることもできるし、柳田も足があるし、鈴木も足がある。糸井だって三拍子揃っているわけだし、どっちかというと外野は盤石だよね」と戦い方について説明した。

 さらに、ブルペン陣の起用法についても「松井、中崎のどちらかが抑えで、2人体制でいってほしい。宮西は対左、秋吉は対右でいってもらう。今永もワンポイントでいける。後はきっちり決める必要はないもんね」とイメージを明かした山崎氏。「小久保ジャパン」とどのような違いが出るのか、興味深いところだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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