日ハムが10年ぶり日本一の栄冠 激闘となった日本シリーズ全6戦を振り返る
第6戦でも輝いた西川、レアードは値千金の満塁弾
〇第6戦 広島 4-10 日本ハム(10月29日・マツダスタジアム)
再び広島が圧倒的な勝率を誇る敵地・マツダスタジアムで迎えた第6戦。日本ハムの先発は、第2戦で本来の力を発揮できなかった増井。初回、西川が第5戦の勢いそのままに三塁打でいきなり出塁。その後、3番・岡の適時打で幸先良く1点を先制するものの、2回裏に暴投と失策が絡んでリードを奪い返される。4回表には、田中賢の適時打と西川のこの日2度目となる三塁打などで2点の勝ち越しに成功するが、6回裏に試合を振り出しに戻されてしまう。シーソーゲームの展開が再び動いたのは8回表2死から。またもや西川からの3連打で満塁とすると、中田の押し出し四球、投手・バースの適時打、レアードの駄目押しの満塁弾で一挙6点を奪い、広島を大きく突き放した。最終回は、リリーフとして今年もフル回転してきた谷元が締め、悲願の日本シリーズ制覇。10年ぶりに12球団の頂点に輝いた。
2016年は、最大11.5ゲーム差からの大逆転や日本シリーズでの3夜連続逆転勝利など、数々の逆転劇を生み出した日本ハムが、日本一の栄冠に輝いた。比較的若手の選手が多いチームながら、勢いだけでなく粘り強さも備え、9回裏2死まで諦めない姿勢がこのような劇的な結果をもたらしたのだろう。
来季からは優勝チームとして扱われ、他球団からのマークも厳しくなることが予想される。来季のパ・リーグのペナントレースの展開が今季以上に白熱することを期待したい。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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「パ・リーグ インサイト」編集部●文