V奪還目指すホークスにのしかかる課題 「ポスト細川」は誰に?
パンチ力が魅力、もう一人の23歳捕手
拓也に続くのは同じく23歳で、今季の開幕マスクをかぶった山下斐紹(登録名は斐紹)か。
開幕1軍入りを果たし、13試合に出場。うち10試合がスタメンだった。主に摂津、和田が先発登板する試合での先発マスク。だが、開幕後、先発した試合は5戦連続で勝てないなど経験不足を露呈した。5月12日に出場選手登録を抹消されると、残り試合はファーム暮らしが続いた。
斐紹が武器とするのは、長打も期待出来るパンチ力のある打撃面。今季の1軍では26打数6安打で打率.231だったが、ウエスタン・リーグでは69試合で193打数53安打2本塁打の打率.275と上々の数字が残っている。守備面では甲斐拓也、打撃面は山下斐紹にそれぞれ分がある。
この2人の後に、プロ2年目の栗原陵矢、そして今季途中に支配下登録された張本優大、ドラフト3位で指名した九鬼隆平が続く。果たして細川の後継者は拓也か、斐紹か、それとも――。来季、ソフトバンクの正妻の座をつかむのは、誰になるだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count