【U-23W杯】侍ジャパンが韓国に延長10回サヨナラ勝利! スーパーR初戦制し開幕6連勝

7回に真砂が値千金の3号同点ソロ、タイブレークの延長10回に劇的サヨナラ

 メキシコで開催されている「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」は3日(日本時間4日)、スーパーラウンド初戦を迎え、グループB1位の日本がグループA2位の韓国に、10回タイブレークの末、2-1で勝利した。これでオープニングから続く連勝を「6」に伸ばした。

 試合開始前から雨が降り始め、強風と相まってあいにくの悪天候となった。日本の先発を務めた本田(西武)は、2回2死から安打と2四球で満塁のピンチを招いたが、次打者を二ゴロに打ち取って無失点。3回と4回は3者凡退としたが、直後の5回、先頭のジュンに初球を左翼席に運ばれ、先制点を許した。

 だが、一発を許した後は緩急をつけたピッチングで韓国打線に付け入る隙を与えず。8回を投げて4安打3四死球を記録したが、12奪三振で1失点に抑える力投を見せた。

 打線は韓国の先発左腕リンの前に苦戦を強いられた。初回に作った2死一、三塁の得点機を逃した後は、4回1死から真砂(ソフトバンク)が四球で出塁するまで8者連続凡退。ようやく出塁した真砂も牽制で刺され、チャンスらしいチャンスを作ることができなかった。 

 1点を追う展開の中、6回まで1安打に抑えられていた日本打線に突破口を開いたのは、主砲・真砂の一発だった。7回先頭に打席に立つと、カウント2-1から4球目を強振。打球は左翼席に飛び込む3号同点弾となった。

 同点弾で息を吹き返した日本は、8回に先頭・吉持(楽天)が左翼線二塁打で出塁。続く武田(オリックス)の送りバントで1死三塁の勝ち越し機を作った。直後、2番・植田(阪神)がセンターに飛球を放つと、三塁走者の吉持がタッチアップしたが、韓国の中堅リンの好返球で憤死した。

 1-1で迎えた9回。日本は2番手・岸本(中日)が無失点に抑え、勝機をつないだ。9回裏、日本は2死一、二塁のサヨナラ機を作ったが生かし切れず。試合はタイブレークに突入した。

 10回のマウンドに上がったのは歳内(阪神)。無死一、二塁からの送りバントを捕手・柿沼(ロッテ)が三塁へ好送球し、1死一、二塁とすると、次打者を二ゴロ併殺に打ち取り、無失点とした。

 日本はその裏の攻撃、無死一、二塁から植田が絶妙なバントを決めて無死満塁。続く3番・乙坂(DeNA)がセンターへ打球を運び、犠牲フライに十分な飛距離が出ていたが、これを中堅手が落球。そのままサヨナラ勝ちとなった。日本はこれで開幕から無傷の6連勝となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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