カブスの世界一決定ボールは3億円超に? 米メディアが伝える

球界のオークション史上最高額はマグワイアの70号本塁打ボール

 カブスは2日(日本時間3日)、ワールドシリーズ第7戦でインディアンスに延長の末に8-7で競り勝ち、1908年以来108年ぶり3度目の世界一に輝いた。延長10回裏、2死一塁の場面でインディアンス最後の打者、マルティネスがサードゴロに倒れ、カブスは「ヤギの呪い」から解放されたが、カブス優勝決定時の公式球の価値が300万ドル(約3億1000万円)以上に上る可能性があると米経済専門メディア「ブルームバーグ」電子版が報じている。

 ワールドシリーズ最後のアウトとなった公式球はカブス一塁手リゾがそっとユニフォームの後ろポケットにしまったという。特集では「このボールは感傷以上の価値を持つ。もしも売りに出されれば300万ドル以上を引き出すかもしれない」と伝えている。

 メジャーリーグに関連したオークションで過去300万ドル超となったのは、1998年にカージナルスで1シーズン70本の本塁打を記録したマグワイアの本塁打ボール。1999年1月に競りに出された70号到達のボールに305万4000ドル(現在のレートで約3億1500万円)の値が付き、球界のオークション史上最高額としてギネス世界記録に認定された。今回の特集記事では、カブスの優勝決定ボールも300万ドル以上の価値が出る可能性に言及している。

 また記事の中で、ニュージャージー州の「ゴールディン・オークション」の創立者ケン・ゴールディン氏は「現代の野球界で最も切望させるボールの一つになるだろう。チームは108年もの間、タイトルがなかった。数多くのリッチなカブスファンは入手するためにどんな手段も講じるだろう」とコメントしている。

 このボールはMLB側が試合後に公式認定を行い、リゾに返したというが、カブスの広報部は誰の所有物になるのか明かさなかったという。

 歴史的にはワールドシリーズような一大イベントで使用された公式球はメジャーリーグの所有物になるというが、“歴史の証人”となったボールは今後、どこまで値段が高騰するのだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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