【U-23W杯】打撃好調も「僕の中では問題だらけ」…海外経験を経たDeNA乙坂の目指す道

ヒットを多く打てる打者に…国際大会経験は「これからの自分にとって財産に」

 だが、試行錯誤のシーズンを終え、侍ジャパンU-23代表メンバーとして訪れたメキシコの地で、海外の選手のプレーに刺激を受ける中で、自分の目指すものがはっきり見えてきた。

「自分の目標としては、ヒットを多く打てる選手になりたい。ボールにコンタクトする確率を少しでも上げていきたいなって思います。だから、こうやって慣れない環境で野球ができるのは、メチャクチャいい経験。去年のドミニカと違って、今回はこっちで感じていることや学べていることが多くて、チームに帰ってからも、オフの過ごし方もまた変わってくるんじゃないかと。これからの自分にとって財産になると思います」

 いろいろな刺激を受ける中で、勝利を決める思い切りのいい犠打を放てたことは、日本代表にとっても乙坂自身にとっても大きな意味を持つ。

「優勝するに向けて、こういう試合も経験できたことはよかったかなって思います。苦しい場面でチームが全員が1つになって、勝ちという同じ方向を向いていた。そういう意味では、また結束が強まりました」

 メキシコでの試合は残り3試合。感覚を研ぎ澄ましながら、できるだけ多くの経験を積み、成長のために必要な課題を収穫として日本へ持ち帰りたい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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