【U-23W杯】侍ジャパンがメキシコに劇的勝利で決勝進出! 相手エラーでサヨナラ勝ち
9回のチャンスで三好の投ゴロを相手がエラー、7日の決勝はオーストラリアと対戦
メキシコで開催中の「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」は5日(日本時間6日)にスーパーラウンド3日目を迎えた。侍ジャパンU-23代表は開催国メキシコを3-2のサヨナラで下し、オープニングラウンドで得たアドバンテージ2勝を含む4勝1敗で決勝進出を決めた。9回に相手失策で乙坂(DeNA)が生還した。6日(同7日)に行われる決勝ではオーストラリアと対戦する。
勝ったら決勝進出、負けたら3位決定戦と明暗を分ける大切な一戦で、先発のマウンドに経ったのは青山(オリックス)だった。毎回走者を背負ったが、好守に助けられながら後続をしっかり抑え、失点を許さなかった。試合途中で雨が降ったり止んだりと厳しい条件の中での登板だったが、落ち着いたテンポいいピッチングで4回2死からは8者連続凡退とした。
メキシコの先発は変則左腕のサスエタ。日本は初回に先頭・武田(オリックス)が中前打を放ったが、それ以降は仕事をさせてもらえず。4回1死から乙坂(DeNA)が左翼へ安打するまで無安打に抑えられた。
突破口を作ったのは、主将・三好(楽天)が5回先頭で選んだ四球だった。さらに、無死一塁から吉持(楽天)が右翼線浅めに高々と打ち上げた飛球を一塁手が背走したが捕球できず。送りバントで1死二、三塁とすると、廣岡(ヤクルト)の放った強い打球を三塁手が弾いてボールが左翼へ転がる間に2点先制に成功した。
だが、青山は7回、先頭打者に死球。2者連続三振を奪ったが、DHディアスに左翼へ特大同点弾を叩き込まれ,試合は振り出しに戻った。
8回からは2番手・岸本(中日)が登板。8回を3者凡退、9回も2死から1安打されたが無失点に切り抜けた。すると、その裏、日本は先頭・乙坂が三ゴロ失策で出塁。続く4番・真砂(ソフトバンク)がバントでチャンスを広げた。敬遠四球後、主将の三好が投ゴロも、相手投手の送球を二塁手が取れず、乙坂が一気に生還。相手のエラーで3-2でサヨナラ勝ちを飾った。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count