侍ジャパンが練習でシート打撃 ヤクルト山田はサードのポジションに
大谷は石川の前に一ゴロ、フリー打撃では柵越えゼロ
侍ジャパン強化試合(10~13日、東京ドーム)へ向けた日本代表の練習は7日、QVCマリンで28選手が参加して行われ、2日目のこの日から実戦形式のシート打撃を開始した。
今回の強化試合は球数制限はないが、来年3月のWBC本大会は、1次ラウンドは65球、2次ラウンドは80球、準決勝、決勝は95球となる予定。基本的に投手は13人で臨むため、野手は15人で、小久保監督はこの練習期間を通して「複数ポジション(を守ること)が必要になる」と語っている。ヤクルト山田については前日に「この(練習)4日間で三塁に一度は回ってもらう」と話していた通り、シート打撃の頭からサードのポジションに入らせた。
シート打撃には石川、田口らが登板。ケース打撃では、1死三塁、無死一塁、1死一、三塁など打者ごとにケースを設定し、サインプレーを含めて状況に応じたバッティングで緊張感を高めた。無死一塁で嶋が三塁前にきっちり送りバントを決めると「嶋、ナイスバント」の声が飛んでいた。
日本ハム大野に続いてシート打撃に登場した大谷は、外角中心でストライクが入らなかった石川に一ゴロと凡退。前日のフリー打撃では超特大のアーチをかけたが、この日は27スイングで柵越えはゼロ。しかし、打撃練習の後半はセンターへ軽くミート中心のバッティングに切り替えるなど「(技術的に)色々試してみたいことがある」と語っていた通り、このメンバーから何かを吸収しようとする意欲を感じさせた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count