小久保監督も高評価 ロッテ石川“省エネ投球”で侍ジャパンの貴重な戦力に

シート打撃に登板、ヒット性の打球許さず

 侍ジャパン初選出の石川歩投手(ロッテ)が7日、QVCマリン本拠地のマウンドに上がった。侍ジャパン強化試合(対メキシコ代表、オランダ代表)に向けた練習2日目。巨人・田口らとシート打撃に登板。内川、松田、坂本、大谷、秋山、筒香と日本を代表するバッターと対決。打者10人に対してヒット性の打球を許さなかった。

 大谷には意識し過ぎたのか、ボールを連発してコントロールを乱していたが、一ゴロに打ち取り、ソフトバンク松田は得意のシンカーで空振り三振と順調な仕上がりを見せた。

 ロッテからの選出は石川一人で「寂しいです」とポツリ。「社会人時代に(都市対抗で)一緒だった」というヤクルト秋吉とはよく話しているという。肝心のピッチングの自己評価は「コントロールもアバウトで、まだまだ」と厳しいが、12日の第3戦オランダ戦での先発が決まっている。

 元来1イニングあたりの球数は少なく、今季は1イニング平均の球数はリーグ最少の日本ハム有原(15.19)に次ぐ(15.2)。省エネ投法が持ち味で、球数制限がある来年のWBC本大会へ向け、その存在は大きい。権藤ピッチングコーチもカウント0-2から外して球数を多くするのはもってのほかと語っている。

「ストライクをどんどんとって、カウントを有利にして勝負していきたい。(テーマは)自分のボールを投げること。(侍ジャパンの)バッターと勝負できたのは良かった。もうちょっと頑張りたいと思います」と石川。さすが今季パ・リーグの防御率1位投手(2.16)で、小久保監督も「シンカーはよく落ちていたし、あのカーブもね」とタイミングを外す変化球を高く評価していた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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