FA宣言の糸井、注目の去就は? 関西2球団の一騎打ちで早期決着の可能性も

オリックス糸井がFA宣言、注目される来季去就

 今オフ最も注目を浴びている男がついに動き出した。オリックス・糸井嘉男外野手が、正式にFA権を行使することを表明した。7日、本拠地・京セラドームの球団事務所を訪れた超人は「まだ、まだ伸びしろもある。自分がより成長できる環境でやってみたい」と、権利行使に至った経緯を説明した。

 現段階で糸井争奪戦に参戦しているのは阪神、そして現所属球団・オリックスの2チームと見られており、関西球団の一騎打ちで早期決着になることも予想される。オリックスは最大4年18億円(推定)の大型契約をすでに提示しており、11日から交渉が可能となる阪神もオリックスと同程度の条件を提示すると見られる。さらに金本監督が直接出馬する可能性もあり、獲得に向け全力で動き出す。

 これまで数回にわたり糸井と交渉を行ったオリックス・長村球団本部長は「最大限の誠意を伝えている。他球団の話を聞いてもう一度、うちとまた話がしたいなら待っている」と口にし、あとは本人の決断を待つだけの状況だ。またオリックスは糸井流出に備え、同じくFA宣言した日本ハム・陽岱鋼の獲得に参戦することも濃厚となっている。

 35歳となったベテランだが今季は143試合、打率.306、17本塁打、70打点、53盗塁をマーク。「野手をやって10年たってFAを取れるとは思っていなかった。手を挙げてくれる球団があるかもしれない。そういう話をしっかり聞いてみたいと思った」。衰え知らずの超人の行く末が注目される。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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