19年ぶり最下位の中日から個性ある3選手が引退 6球団競合右腕は戦力外に
外国人は5選手と来季の契約を結ばない方針、多村は支配下登録ならず引退
19年ぶりの最下位に沈んだ中日は、これまで外国人8選手のうち5選手と来季の契約を結ばない方針を示している。主砲のダヤン・ビシエド外野手は残留が濃厚。ラウル・バルデスとジョーダン・ノルベルトの両投手はオフの補強次第で去就が決まる。森繁和監督は今年も自らドミニカ共和国とキューバに渡り、抑え投手などの獲得に動いている。
日本人選手では、ソフトバンクから加入1年目の大場翔太投手や高卒5年目の西川健太郎投手が戦力外に。育成として現役を続けていた多村仁志外野手は引退を決断した。肘や指の手術をした支配下の浜田達郎、浜田智博、山本雅士の3投手はいったん戦力外となり、育成選手として再契約を結ぶ見通しだ。
育成ではほかに川崎貴弘、呉屋開斗、石垣幸大、中川誠也の4投手が自由契約となった。落合政権時代の黄金期の一翼を担った雄太、岩田慎二の両投手は現役引退し、球団職員として第2の人生をスタートさせている。
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○多村仁志(引退)
プロ22年目。通算1342試合出場。4140打数1162安打、195本塁打、543打点、打率2割8分1厘。
1995年にドラフト4位で横浜(現DeNA)に入団。2004年には40本塁打をマーク。06年には第1回WBCの優勝に貢献した。07年にソフトバンクに移籍。日本一にも輝いた。昨季DeNAを戦力外となり、今季は育成選手として中日入り。度重なるケガで、2軍で28試合出場にとどまった。