パ・リーグGG賞の受賞者一覧 2016年は全球団から選出、各選手の特徴は?
ソフトバンクは三遊間コンビが4年連続受賞
【一塁手】
◯中田翔(北海道日本ハム)2年連続2度目
刺殺、捕殺、併殺完成数でいずれもリーグトップ(一塁手として)。中でも印象的だったのは8月14日の楽天戦。9回裏、無死2塁の場面で相手選手がバントを敢行すると、中田が猛チャージで打球を処理して三塁へ送球。これをアウトにする好守がきっかけでこの日は1点のリードを守り抜き、非常に価値のある1勝を挙げた。豪快な打撃に目がいきがちだが、気迫溢れる守備でチームを引っ張っていく姿に来季も注目したい。
【二塁手】
◯藤田一也(楽天)2年ぶり3度目
守備率.993、失策4は二塁手としてリーグトップ。これぞ職人という守備でチームを何度も救ってきた。「今年からKoboスタ宮城が天然芝に変わり、自分のプレースタイルを変え、怪我もあった中での受賞なので、大変うれしく思います」と受賞を喜んだ藤田。来季もあっと驚くような鮮やかな守備でファンを魅了してほしい。
【三塁手】
◯松田宣浩(福岡ソフトバンク)4年連続5度目
今季全試合に出場。完成させた併殺は27を記録し、自慢の強肩でチームを何度も救ってきた。「僕の守備は、速い球を体で止める”熱男魂”スタイル」と語るように守備でも「熱男」だった松田。クライマックスシリーズのファイナルステージ第5戦では自身のプレーに吠える熱い場面もみられた。来季も打撃だけでなく守備でもチームに勢いをつける活躍が見たい。
【遊撃手】
◯今宮健太(福岡ソフトバンク)4年連続4度目
名手がそろう遊撃手で選ばれたのは4年連続4度目となる今宮だった。守備率.982と失策数はどちらもリーグトップ。小柄ながらも、広い守備範囲と送球の強さは群を抜く。今季も三遊間の深い位置からの大遠投や、難しい打球を難なくおさえる堅守でチームに流れを呼び込む場面が多くみられた。まだまだ成長の余地を十分に残しており、無限大の守備範囲に来季も注目だ。