敵将が大谷の天井二塁打に抗議も打者能力称賛「明るい未来が待っている」
オランダ監督が大谷の天井二塁打に「我々はファウルに見えた」
2夜連続で延長戦の末に侍ジャパンに敗れたオランダ代表のヘンスリー・ミューレンス監督が大谷翔平(日本ハム)の打撃を称賛した。
東京ドームで行われた13日の強化試合(東京ドーム)。大谷は6点を追う7回、先頭・大野の代打で登場し、141キロの直球をフルスイング。高々と上がった打球は、東京ドームの天井に隙間から吸い込まれ、そのまま落ちてこなかった。
大谷はダイヤモンドを一周したが、オランダの選手たちが猛抗議。審判団が集まって協議し、二塁打となった。規格外の一打に会場は騒然となり、侍ジャパンはここから一気に同点に追いついた。
試合後、敵将は「三塁側から打球がよく見えた。一塁塁審は打球を見失ったようだが、我々はファウルに見えた。協議の結果、二塁打になったが、ファウルだと思ったので抗議した。来年のWBCではビデオ判定が導入されることを期待している」と判定に異を唱えつつも、大谷の打撃については素直に称賛。「評判通りの選手。ローボール打者だと思ったが、高めもあれだけ飛ばせる。素晴らしいアスリート。明るい未来が待っている」と話した。
サンフランシスコ・ジャイアンツで打撃コーチを務めるミューレンス監督は、今回の来日ではスカウトも“兼任”。前日には「メジャーに来るなら一刀流、それも投手専念になるのでは」と語っていたが、この日は「打者・大谷」についても賛辞を贈っていた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count