移籍が好影響をもたらす? FA移籍後に成績を上げたパ・リーグの選手たち

千葉ロッテ涌井、福岡ソフトバンク中田は起用法も変わって成績アップ

 投手の中では、2013年オフに埼玉西武から千葉ロッテに移籍した涌井秀章投手と、同じ時期に中日から福岡ソフトバンクに移籍した中田投手の成績比較が興味深い。

【涌井投手の移籍前後の成績】
2013年(埼玉西武):45試合 5勝7敗7S 13H 92.1回 79奪三振 防御率3.90
2014年(千葉ロッテ):26試合 8勝12敗 164.2回 116奪三振 防御率4.21

【中田投手の移籍前後の成績】
2013年(中日):40試合 4勝6敗15H 98回 83奪三振 防御率3.40
2014年(福岡ソフトバンク):25試合 11勝7敗 145回 116奪三振 防御率4.34

 涌井投手と中田投手は、移籍直前は主にリリーフ投手として起用されていた。涌井投手は全45登板のうち34試合でリリーフ登板、中田投手は全40登板のうち29試合でリリーフ登板であった。しかし、移籍後の成績を見ると、両投手とも先発ローテーションの一角を担い、先発投手として成功。中田投手は自身7年ぶり2度目の2桁勝利を達成し、涌井投手は移籍2年目の2015年には15勝を挙げて、最多勝のタイトルを獲得する活躍を見せた。

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