今季相次いで起こった“史上初” 2016年プロ野球は異例の初物尽くし!?

初の2球団でのサイクル、セ遊撃手首位打者、3試合連続マルチ弾…

○阪神・福留が初の2球団&史上最年長サイクルヒットを達成

 阪神・福留孝介外野手が7月30日の中日戦(甲子園)でサイクル安打を達成した。中日時代の03年6月8日(ナゴヤドーム)の広島戦以来でも記録しており、自身2度目の快挙。2球団での達成は史上初で39歳3か月でのサイクル達成は史上最年長となった。それまでは1983年にミスター赤ヘルこと、広島・山本浩二の36歳6カ月が最年長だった。

○巨人・坂本がセ・リーグ初の遊撃手での首位打者獲得

 巨人の主将・坂本勇人内野手が10年目で初の首位打者を獲得。新たに重心を後ろにして打つフォームに改造し、日々の練習の成果でキャリア最高の打率.344をマークした。セ・リーグの遊撃手として初めての首位打者になった。過去には1983年に首位打者となった二塁手・真弓明信(阪神)が遊撃も守ったことはあるが、遊撃手のレギュラーでは初。2リーグ制以降、首位打者に輝いた遊撃手といえば1956年の豊田泰光(西鉄)と2010年の西岡剛(ロッテ)の2人だけ。

○DeNA・筒香が史上初の3試合連続2本塁打&月間6度の1試合2本塁打以上

 7月22日の巨人戦でハマの大砲・筒香嘉智外野手が2-2の同点の場面でセットアッパーの山口からサヨナラ本塁打。この日、2本目だった。7月19日のヤクルト戦から3試合連続でマルチ本塁打を放つ快挙。月間で1試合2本塁打以上を6度マークしたのもプロ野球新記録。筒香は今年、44本で本塁打王を獲得した。日本の主砲といってもいい活躍ぶりだった。

○中日のビシエドが開幕戦から3試合連続弾、来日1年目の外国人では史上初

 今季加入した中日のダヤン・ビシエド外野手が3月25日の開幕戦から4番に入り、第5打席で初本塁打。翌26、27日も本塁打をマーク。新外国人の開幕から3試合連続本塁打は史上初だった。開幕戦で2安打、2、3試合は連続で猛打賞。なおシーズントータルでは22本塁打だった。

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